monochro9's diary

9 inch monochrome blog

十代の頃から付き合っている友人が、頚椎の手術をして入院中だ。入院期間は、すでに3ヶ月を超え、おそらくこの先も相当の期間入院が必要な状態。

先月見舞いに行った際に話をした。首は動かないように固定されていて、ベッドから出ることもできない状態。本来なら早期のリハビリテーションをしっかり行わなければならない時期だが、両足がほとんど動かせず、なんとか起き上がらせてもらっても起立性低血圧で気を失い、便意はないので浣腸などで無理やり出している・・・。

 

独り身で両親はもう高齢。地元から離れた病院に一人入院生活。結局、見舞いに来てくれる人は、これまた遠くに住む弟くらい。付き合いのあった友人3名でようやく休みに都合をつけて、車で2時間高速を飛ばし、なんとか2時間ほど面会して話をすることができた。

両手はなんとか使えるし、話もできる。ただもともと興味の幅が広い人ではないので、いまは病室で、スマホでアニメばかり見ているようだ。

あれこれアドバイスをしたい気もあったが、動かぬ体のことを僕達に訴え続ける彼には、まだ建設的な話はしない方がいいような気がして、面会に行った我々3名はただ彼の話を聞くだけにとどまった。

車いすでの生活なんて考えられない」、「段差の家に帰るには、杖歩行できるまでなおらなけりゃならない」、「車の運転ができなければダメだ」など、身体機能の回復のみをひたすら我々に訴えた彼。

 

廃用症候群を防ぐには早期のリハビリが不可欠だが、頚椎損傷の影響でそれがままならない。

彼の話を聞きながら、「『リハビリテーション』の本来の意味を、彼に伝えなきゃならないだろうな〜」と、思い出したのがこの本。

リハビリテーションの思想[第2版]<増補版> 人間復権の医療を求めて」(上田敏著、医学書院、2004)

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以前読んでいた本なのだが、しっかりとした考えを伝えなければならないなと思い、本棚から引っ張りだして改めて読み返している。

”機能回復”ばかりが頭を巡っている彼に、”全人間的復権”を目指してもらえるように。

今度面会に行った時には、彼に渡してみようと思う。